園長先生のコラム

コラム 【 2022年8月号 】 「 夏休みが始まります 」

あっという間の一学期でした。新型コロナ肺炎の感染がまた爆発的に増加しています。
すごく心配な時期にいよいよ夏休みが始まります。

 ところで「夏休み」って何故あるのだろうって考えると不思議な気持ちがします。
学校で夏休みが文科省で制定されたのは1881年(明治14年)と言われます。
それより早く新島譲先生が設立した同志社英学校1875年(明治8年)には夏休みがあったそうです。この学校は西洋の学校と同じように9月中旬にはじまり6月中旬に終わっていました。新島譲先生自身がアメリカに留学していたのと多くの先生方がアメリカ人だったのでアメリカ方式を取り入れたのかも知れません。
 それでは、全国の公私立学校でどうして今でも長い夏休みを実施するのだろうと少し疑問になってきました。
私立幼稚園の中には園の規則を変更して「夏季長期休暇」を廃止しているところもあります。
 大学では2回の定期試験がありますがほとんど前期試験は夏休み前の7月下旬から8月上旬で終わります。昔は国立大学で9月に前期試験を実施していたところもあるようでしたが夏休みに試験勉強するなんて大変だったろうと思います。
 学校での夏休み中で一番気になるのは「夏休みの宿題」です。夏休みには1学期の学んだことを忘れないでまた2学期に備えて勉強するという姿勢を習慣づけること以外に長期の休暇だからこそ特別に何か勉強して欲しいという考えからなのか多くの宿題が課されるようですね。
 僕は小中学生の頃は学校からの宿題は大体7月中に終え8月はもっぱら自由研究にかけていました。高校時代は学校からの宿題は完全に無視していましたので2学期始めの宿題テストは散々な成績でした。
 僕は小中学の宿題は最低限にしてほしいなと思っています。夏休みの思い出が宿題に追われるというのも何かさみしい気がします。
 学校の先生たちは幼稚園も含めて夏休み中に研修がすごく多いのも事実です。そのための夏休みなのかもしれません。
 ちなみに日本と違ってアメリカの学校の先生たちは夏休み中の2か月の給料は出ないそうです。お気の毒ですね。まあ年収がいいのかも知れませんが。

カテゴリー: 園長先生のコラム パーマリンク