昨年の2019年2月10日(日)の夜、北海道教育大学の村田先生から突然の訃報がありました。
「大濱先生が亡くなった」とのことでした。
その日は朝から桑名エピファニー教会にて礼拝、信徒の総会、教会委員会、午後から津に帰って三重伝道区4教会の伝道区会を終え自宅では自分独りの時間でした。
あまりに突然そして自分とってかけがえのない先生がご逝去されたショックと同時に自分が大濱先生と教会関係者を繋ぐ大切な位置に立っている事実を突きつけられた感が否めない責任を感じ呆然自失していることも出来ず「村田先生、京都の先生方には僕が連絡します」とだけ言うのがやっとでした。
京都にいた家内に何と連絡したか覚えていません。
「どうしよう」の繰り返しでした。
「大変な大雪です。また、ホテルはどこも満室だから無理しないでね」と村田先生のお言葉でしたが結局何もできないけどこちらに居てもかえって仕事も手がつかないではかえって迷惑をかけると思い、日頃親しくしている旅行社の支店長に無理を言って旅の手配をしてもらいました。
毎年各地で開催されてきた「日本聖公会歴史研究者の集い」での出会いで始まった大濱先生でした。
北は北海道から南は沖縄まで各地の旅で歴史文化、風習に至るまで先生から多くの学びを得ました。
「歴史を問い質すことがこれからの教育にとって最も大切なことの一つであること」、「理想と現実の違いに悩むことこそ理想を追い求めていることの証であること」、「上級教育機関が下級教育機関を蔑むという現実」「教育機関における官尊民卑の錯覚」「アーカイブズの大切さ」等々学んだこと教えられたこと考えさせていただいたことを数え上げればきりがありません。
ご逝去されて一年を迎え先生の遺してくれたお言葉を覚え教育界にキリストの福音を宣べ伝え続けてゆきたいと思います。