辞書「大辞林」によると
「年に付ける呼び名。中国では漢の時に「建元」とう号したのを最古とし、日本では645年の「大化」がはじめとされる。古くは天災・事変・祥瑞・即位などによって改めたが、明治以降一世一元とされた。現在は1979年(昭和54年)制定の元号法により皇位の継承があった場合に限り元号を改めるとされている」
さて、本年4月30日をもって「平成」が終わり5月1日から新たに元号が変わり「令和」となります。
役所などに出す書類はすべて元号記載なので過去の書類を見るときややこしくなってきます。
例えば平成31年中に令和元年になったので2019年は重なっているわけですから気を付けなければなりません。
僕は昭和28年生まれです。
単純に昭和64年―昭和28年=36年。36+31=67ではなく、36+31-1=66となって今年6月で66歳になります。
「西暦に統一すればべんりなのになあ」とは思いますが、元号もなかなかその時代を醸し出す感もありいいのでしょうね。
ちなみに教会の暦は西暦(日本では1872年明治5年採用)を使っています。
教会の暦はイエス・キリスト誕生から数えて今年は2019年目にあたります。
ですから今年の(救主降生)2019年12月25日のクリスマスは最初のクリスマスから数えて2020回目となるわけです。
教会の暦を公会暦(教会暦)といいますが、クリスマスなどは12月25日と毎年決まっています。
固定祝日といいます。
ところがイエスさまのご復活をお祝いする復活日(イースター)は3月21日を過ぎた満月の次の日曜日と定められていますので、ほとんど27日程(月の満ち欠け)の差が出てきます。ちなみに今年の満月は4月19日でしたので4月21日がイースターでした。かなり遅いイースターとなりました。
教会暦にも過去には色んな問題がありました。
太陽暦を使うユリウス暦は閏年を設けていたのですが、1年は365.25日では128年で約1日の誤差ができます。
コペルニクスなどの天文学者たちが1年を365.2425と算出しました。
そこでグレゴリオ暦では、400年に97回の閏年を設けることにしました。
つまり西暦が100で割り切れてかつ400では割り切れない年は閏年としない法則です。これで3224年に1日の誤差となったのです。
ただ、西暦のイエス・キリスト誕生から数えて何年と言う基準そのものに疑義があることも否めません。と言うのはイエスさまの誕生年を数百年経ってから数え始めた問題や0の概念が5世紀頃インドで発見されたことなど、また皇帝在位中に皇太子が皇帝に就任したなどでイエスさまの誕生に数年の誤差が生まれている説があります。
しかしグレゴリウス13世が行ったような「1582年10月4日の翌日は10月15日とする」と言うようなこともできませんので、問題はあってもそのままキリスト降誕後2019年としているわけです。
いずれにせよ、人々が繁栄し不安が無く幸せを実感できる平和な令和元年でありますようにお祈りいたします。