2月3日は「節分」です。
「節分って何?」と子どもに聞かれると説明はかなり難しいです。
節というのは季節の分かれ目です。ですから厳密に言えば節分は年に4回あるといえます。
昔の暦(旧暦)では、一年、春夏秋冬の始まりで立春が一番大切な節目といえます。
その節目の前日が「節分」と言えます。
新しい年を迎えるにあたって年末に大掃除しますね。
同じように昔の暦でいうと新しい一年の始めの春を迎えるにあたってこの1年が「魔」=「鬼」に脅かされないように祈りをこめて心の中をお掃除するのが、豆まきの始まりと言われています。
豆を使うのは「魔(鬼)の目」(まめ)に当てるとかけているのでしょうか。
聖ヤコブ幼稚園でも2月3日「節分」の日に豆まきごっこ遊びをします。
大切な食べ物を撒くわけにいきません。ですから新聞紙を丸めたものを使います。
主に年長さんが「鬼さん役」をして遊びます。
子どもたちには「心の中の悪い思い」を追い出すことがこの遊びの目的であることをお話します。
最後にクラスによって食べるときは食事時間だったりするのですが、齢の数より1つ多く食べるようにしています。
ところで、なぜ豆は炒った豆を豆まきにつかうのでしょう。
生の豆は地面に落ちると「芽」がでます。つまり「魔」の「芽」が出るような「まめ」では困るからだと言われています。
ですから、炒った豆を使うのだそうです。
何か日本の伝統的文化には縁起かつぎがとても多いように思われます。
今年一年が「悪いことや思い」が起こらないよう子どもたちとお祈りしたいと思います。
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・・ 聖句と今月のみことば ・・
「正義は国を高くし、罪は民をはずかしめる。」
~箴言14章34節(口語訳)~
箴言は旧約聖書中の分類の中では「ヨブ記」や「コヘレトの言葉」などとともに知恵文学に属します。古代イスラエルにおける知恵は西洋的な伝統の中での知恵とはことなっています。それは人間がこの世に賢く生きていくためのより実践的な知恵でした。私たちは生きていくためにはさまざまな問題や困難にあったとき巧みに解決処理しなければなりません。この時、適切に行動する能力が知恵なのです。このような知恵の持ち主を賢者と呼んだそうです。箴言は長い年月をもって蓄積され集大成されたものですが、最終的な編集者はバビロン捕囚後時代に活躍した賢者だと言われています。