園長先生のコラム

コラム 【 2024年2月号 】 「 また入院していました 」

 昨年12月10日(日)朝食後突然下血しました。その日は伊賀上野の教会に出張予定でしたが大事をとって急遽出張中止の連絡を取り安静を保ちました。翌11日幼稚園の会計処理の仕事があり少し無理をしてしまい、その結果やはり12日(火)緊急入院することになってしまいました。出血個所を特定するため大腸カメラ検査をすぐ実施するとのことで下剤と洗浄剤を飲みました。刺激を受けた大腸は大量に出血を続け集中治療室(個室の空きがなかった)には部屋にトイレがなく止む無く20分おき位に心電図等のコードを外し点滴しながら病室前のトイレに通っているうちに失神してしまいました。幸い集中治療室スタッフに助けられましたがもう自力でトイレに行ってはいけないということでオムツ着用の上でその中で用を足すように告げられました。「そんなこと言われても僕には無理です。自力で行かせてください」と駄々をこねドクターとナースを困らせるとドクターから「トイレ我慢して死にますか。オムツして生きますか」と諭されました。結果何度かオムツのお世話になりながら下血を数日で乗り切りました。検査は過酷でありましたが結局出血個所の特定には至らず自然に出血が治まりました。でも輸血が必要なまでの貧血状態でした。
 輸血というものがこんなに力が出るものなのかと実感いたしました。
 幼稚園のページェントには出席が無理だったのですが写真を印刷して病室に飾って下さり元気をもらいました。

 入院の度に学ばされることが沢山ありますが今回も色々ありました。オムツが嫌だと無理難題なことをいう患者に対しても一生懸命対応する看護師さんや「これが病気というものなのですよ」とドクターの言葉には説得力がありました。また集中治療室や外科病棟の夜は結構にぎやかだったのが印象的でした。自分の体につけられている心電図等のピッピという電子音やナースコール等の看護師さんのあわただしい動きもあるのですが日常にはない緊迫感と不安感の年末でした。
 点滴とコードで身動きが不自由な中でじっくりと病室の天井を見ながら聖書朗読のアプリをタブレット端末で聞けたのが救いでした。
 ある意味しんどかったけれどすばらしいアドベントを過ごしたのではないかと思っています。

カテゴリー: 園長先生のコラム パーマリンク