園長先生のコラム

コラム 【 2018年2月号 】 「 変わってゆくふるさと 」

1月の最後の土曜日に、久し振りに父母の眠る和歌山市の墓地に、墓参りに行ってきました。
1年ぶり以上のふるさと訪問でした。
前日に、自分の心臓の検診や京都で白川学園(重症知能障がい児施設)の理事役員会などがあって、いつもと違う経路で帰省したのですが、あまりの街の変化と道路状況の違いに圧倒された感がありました。
確か第26回国民体育大会(1971年、昭和46年)のとき道路が大きく変わっていったのを記憶しているのですが、全国47都道府県を廻って2015年(平成27年)和歌山大会がありました。やっぱりその影響でしょうか、道路が全く変わっていたのでした。
国体があるごとに、道路が変わり、そして街が変貌するのでしょうね。
3年後、「三重とこわか国体」が予定されていて、2021年に開催みたいです。津のヨットハーバーがヨットの会場になるそうで、既に色々な工事が始まっています。
話は戻り、自動車を走らせながら、妻に「今ではスーパーマーケットになっているけど、和歌山大学の弓道部道場があって、そこで僕は魅力的なフォームで的を射る射手の姿を、ずっと見ていたよ」とか
「ここは僕が通っていた幼稚園から近道して平和塔(旧忠霊塔)に行ける丘があったところだよ」
「宝塚ジェンヌになったくみちゃんの家跡」
「昔あった路面電車に乗って、ここ(水軒口)でバスに乗り換え海水浴にいったよ」
「確か、ここに山があって長い防空壕が掘られていたよ」など
話してるうちに、胸がいっぱいになって涙がこぼれそうになりました。
「僕のふるさとは、もう心の中にしか存在しない」
「記憶と言うあいまいさでしか、残せない」
「同じ記憶を持っている人が近くにいない」
きれいに整理されて、走りやすくなった道路はとても便利だけれど、そんなにまた帰ってこようと思わなくなりました。
和歌山の特産品を買いたくて大手のスーパーマーケットに行ってきました。「全国美味しいもの展」なんかがあり、全国のものが並んでいました。でも、お目当ての「金山寺みそ」「サバのなれずし」などが見つかりません。
全国どこのスーパーにも、あるものはそこにあります。でも、ふるさとならではの物産を見つけるのが難しい時代を感じます。
帰路は紀ノ川をさかのぼって20年前赴任していた橋本市経由、建設が進んだ京奈和自動車道を走りました。そこには、昔と変わらない和泉山脈のやさしい山並みがありました。

和泉山脈背景に 歴史も名高い 城下町 ♪
和歌山平野に 名も高い桐蔭高校 ここにあり(^^♪

つい、高校時代に歌った寮歌を口ずさむ僕でした。

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・・ 聖句と今月のみことば ・・

「愛は、すべてを完成させるきずなです。」
~ 【新共同訳】コロサイの信徒への手紙3章14節 ~

パウロはこの箇所で、キリスト教徒として多くの徳目、美徳を並べていますが、最後に付け加えるべきは「愛」をあげているのです。「愛はすべてを完成させる絆」と呼んでいます。愛は、すべてのキリスト者を1つとする結合力です。人間のあらゆる団体は、遅かれ早かれ分裂する傾向をもっています。でも愛は、壊されることのない交わりへ人々を結びつける絆なのです。

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