園長先生のコラム

♪ コラム 【 2016年10月号 】 「 うんどうかい 」

幼稚園の2学期の行事の中でも大きな位置を占めているのが、「うんどうかい」です。
今年も10月22日(土)を予定しています。

他の私立幼稚園の日程からでもかなり遅い日程と感じられる方も多いかと思います。
ひとつの大きな理由は聖ヤコブ幼稚園の保育は「見せる保育」ではないからです。
「見せる保育」とは「こんなことできますよ。この幼稚園に入園するとこんなことできるようになりますよ。」と来年度入園児の獲得のため在園児を利用するととらえられるような真似はしないと言う理念から来年度園児募集がほぼ終了したあとに運動会の練習に入るのです。
ちなみに皆さまのご協力のおかげで来年度園児募集は9月1日に予定を終了いたしました。
この紙面をおかりして重ねて御礼申し上げます。
もうひとつの日程が晩い理由は「津まつり」にあります。
今年も10月8日から始まる「津まつり」はその会場作りと解体作業の日程から「聖ヤコブ幼稚園うんどうかい」の練習やリハーサルとして利用できるのは10月17日以降となるからなのです。

そもそも「運動会」なるものは旧日本帝国海軍兵学校から始まって集団的に協力しあう精神を養成するという歴史があるともいわれています。
まあ、歴史的背景はともかくも聖ヤコブ幼稚園の「うんどうかい」はとっても素敵だと思っています。
他の人との競争心より自分にとってちょっと難しいことへの挑戦する勇気と努力することを大切にしています。
「うまく出来なくってもいい」
「ころんでもいい」
「負けてもいい」
「悔しい思いをしてもいい」
「泣いてしまってもいい」
「笑ってしまったらもっといい」

みんな一緒に楽しい「うんどうかい」にしたいものですね。

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・・ 年主題聖句 ・・

「キリストはわたしたちの平和であります。」
~エフェソ 2章14節~

エフェソの信徒への手紙2章11節から22節は「キリストにおいて1つとなる」をテーマに書かれています。一致というのはこの書のテーマでもあります。「平和」の概念はギリシャ語ではおよそ戦争がない時期のことをいいますが平和(シャローム)は神の「真実」や「契約」などとともに用いられ「時期」よりむしろ平和な「関係」を示す語といえます。

・・ 聖句と今月のみことば ・・

「あなたがたは地の塩である。」
~マタイによる福音書5章13節~

有名なイエスさまの「山上の垂訓(説教)」の1節です。また14節には「あなたがたは世の光である。」とあります。山上の説教を聞く人々「あなたがたは・・・である。」と繰り返して断言的にイエスさまの弟子であることの意味を教えています。当時、塩というのはもちろん調味料としての価値だけでなく、殺菌力の強い保存料として貴重な存在であったのでローマの兵士には給料として「塩」を与えていたそうでそこから「サラリーマン」という言葉ができたとも言われています。

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